カンクン治安情報まとめ【現地で使える】

カリブ魅惑の都市、メキシコカンクン。

今や世界屈指のスーパーリゾートであるこの街。しかし、そこは悪名高きメキシコであることを忘れてはいけない。果たして、この街に危険は潜んでいるのか?

今や日本人の観光客も多く受け入れるこの街の治安情報について、実際に訪れて見た感想を踏まえてまとめていきます。

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街は二つのエリアに二分されている!?


まずはカンクンの構造について。

カンクンという都市は、リゾートとして栄える「ホテルゾーン」と、住民が生活する「ダウンタウン」に分かれています。

線で囲った部分が「ホテルゾーン」線で囲った部分が「ダウンタウン」

この構造を、まず頭に叩き込んでおく必要がある。

カンクンを訪れるほとんどの人は、ホテルゾーンで事を済ませ、ダウンタウンには近づかない。

ホテルゾーンは観光地で治安が良さそう、逆にダウンタウンは現地人の生活の場所のため治安が悪そうというイメージを大抵の人が持っているからだ。

しかし、実際はどうなのか?

ダウンタウンの中心地から、ホテルゾーンまではおよそ9キロほどの距離にあり、双方を繋ぐバスが24時間運行している。この利便性を逃すのは勿体ない。

ということで、もっとも治安が不安定になる夜に、双方のエリアを散策してみました。

 

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ホテルゾーンの特徴と治安


まずは、観光客が集うホテルゾーンから。

このエリア、ビーチ沿いに細長く伸びる巨大な砂浜エリアで、その距離はなんと25㎞もある。近場のコンビニなどに行くには徒歩でいいけど、繁華街に出るにはタクシーやバスを使うのが一般的。

カンクンでは、基本「ホテルライフ」というものが当たり前で、滞在中は、オールインクルーシブのホテルでゆっくり贅沢三昧に過ごすというのが、最もポピュラーな楽しみ方になる。逆をいえば、それだけホテルのサービスが充実していて飽きないということ。

カンクンのホテルゾーンを夜に歩いたけど、全長25㎞の中で、栄えているのは一部だけ。ホテルの美しい光が見える暗い街道がほとんどを占める。

上記のような暗い道を歩いていると「コンビニ」「マクドナルド」などが、時々出てくるくらい。

そして、急に大型のショッピングエリアが出現するというのが、カンクンのホテルゾーンの特徴。

因みに僕が歩いていたのは夜22:30頃。

気になる治安面については、特に気になることはなかったけど、ホテルゾーンを長い距離歩くのはあまりお勧めしない。というのも、このエリアで治安が良いと言われるのは、繁華街や自分のホテル付近の話。

やはり、夜になると人気はなく道も暗くなる。犯罪に会う確率はゼロではないだろう。もし僕が強盗なら、夜ふらふらと人気のない金持ちゾーンを歩く観光客を狙うのは、ある意味想像できる範囲だ。

また、観光警察が目を光らせているのは、ホテルゾーンの繁華街エリア。通常の、街道には一切いない。

多分、ほとんどの人は夜、僕のように何キロも歩く人はいないと思うけど、一応参考までに頭の片隅に置いておいてください。

 

メキシコは路上での飲酒は違法行為

実はメキシコでは、お酒を路上で飲むのはご法度。

とはいえ、そこはメキシコ。皆んなやってるでしょ!っと思いきや本当にルールが守られ秩序が保たれている。

メキシコでは、人前で酔っ払うのは下品な証らしく、日本とはかなり価値観が違う。

 

取り締まりも厳しく、普通に公園などの公共の場でアルコールを摂取していて捕まった事例があるそうなので注意が必要。

ただしビーチエリアは勿論、飲酒オーケー。

ビーチエリアの飲食店は高価なので、僕らは小さいクーラーボックスを買って、その中に缶ビールなんかを入れてビーチライフを楽しんでいた。

普通に野生のワニがいる!?

お題からして若干、衝撃的だけどカンクンには普通に野生のワニがいる。

道端に数多くの標識が。

最初見たときはアトラクションか何かかと思ったけど、リアルクロコダイルの巣窟となっていて、その数は3000匹を超えるらしい。

生息地帯はラグーンと呼ばれる、外界から隔てられた浅瀬の水域。日本でいう沼地のようなイメージ。

正直、必要以上に神経質にならなくていいけど子供や、酔っ払いは要注意。

地図にワニ生息地帯を記しておきます。参考までに。

 

ホテルゾーンで最も好立地なのはどこなのか!?

では実際にホテルゾーンでは、どこが一番安全で、しかもナイトライフを思う存分楽しめるのか。

それはまさに「ココボンゴエリア」という場所にある。このエリアが、最もホテルゾーンで栄えていて、さらに観光警察の十分すぎる監視のもと、「絶対安全」を保障されている場所。

極端なことを言ってしまえば、このココボンゴエリアの付近に宿を取り、夜はこのナイトスポットで、日中は美しいビーチへ赴けば、何の不安もトラブルもなくカンクンを思いっきり楽しく過ごせる。

こんな感じの盛り上がりが朝まで続く。

あとは前述したように、オールインクルーシブのホテルを予約してホテルライフを満喫する。

このどちらかが、カンクンのホテルゾーンを安全に楽しく過ごす方法となる。因みに、この界隈の物価は超リゾート価格なので覚悟の上で。

僕らは旅人だけど、カンクンも満喫したい欲張りもの。

そんな人にお勧めの好立地条件な宿をご紹介しておきます。実際に僕らが泊まったホテルで、このエリアでは激安。しかもココボンゴエリアから歩いて数分の場所にあり、治安状態も最強でした。

参考までにどうぞ。

Grand Royal Lagoon

カンクンではホテルゾーンとダウンタウンに分かれている。ホテルゾーンはリゾート地として展開している場所で物価も何もかも高額。ダウンタウンはその逆で、住民の居住エリアとなる。

せっかく世界屈指のリゾート地カンクンに来たからにはホテルゾーンに一泊はしたい。ってことで泊まったのがこのホテル。予算からは少しオーバーしたが安宿続きの僕らには最高だった。

僕らのようなバックパッカーが泊まれるギリギリのラインのA級ホテル。シーツ等の清潔感は最高で「これぞホテル!」と言う感想。

もちろんプールもある。全く入らなかったけどね。

朝食も付いていて、気持ちの良いオープンテラスで食べれる。

とにかくフルーツが抜群に美味しかった。マンゴーなどの高級フルーツが満載。

ホテルゾーン屈指の安宿Grand Royal Lagoon Cancun。スタッフの感じも良くリゾートエリア最大の繁華街にも近い。
オススメだよ。


グランド ロイヤル ラグーン 

[料金] ダブル815ペソ(¥4,900)
※値切り交渉不可。カード可。Wi-Fiあり(電波バッチリ)お湯ok。

このホテルの詳細はこちら

 

繁華街ココボンゴエリアの落とし穴

繁華街ココボンゴエリアには魅力的なお店が立ち並び、連日、僕らのような外国人を誘惑してくる。

ここで飲食店を利用する上での注意点。

ぼったくりは当たり前に起きる

これ。

僕はプエルトバジャルタで経験をしたけど、メキシコでは普通にぼったくられる。

旅行者のスキをつく、ぼったくりの方法は以下の通り。

①商品の価格が記載されていない。この場合は、注文時に必ず商品の価格を聞くこと。特にアルコール類などにこの傾向があるので要注意。

②値段表記が$のものは事前の確認を。メキシコの通貨はペソだけど、メニューへの表記は$と記す。ペソだと思って食べてたものが、実はアメリカドルでの表記なんてこともあり得る。こちらも注文の際に確認すると安心。

≫カンクンから近い天国離島と遺跡情報

ダウンタウンの特徴と治安


続いて気になるダウンタウンの治安情報について。

結論からいうと、全く危険は感じなかった。拍子抜けするほどに。

印象的だったのは思いの外、街が綺麗なこと。

昼のダウンタウンに関しては、民衆の生活が滲み出ている地区、観光客向けに商売をしている地区が入り混じり、独特の活気を生み出している。

より「現地感」があるのは、ホテルゾーンよりも圧倒的にダウンタウンの方が強い。

僕がダウンタウンに滞在したのは約一週間程度。ホテルエリアへはバスで行き、ビーチで遊んで帰ってくるというライフスタイルだった。理由は個人的にダウンタウンが気に入ったから。

この街では、かなり入り組んだ場所にも行ったけど、日中の治安は全くと言っていいほど問題ない。

付け加えると物価がホテルゾーンの約半額〜三分の一程度。大衆レストランも多く、味もうまい。

長期で滞在するなら、キッチン付きの宿に宿泊して自炊するのが得策。

この生活スタイルがメチャクチャ面白くて、妻とともに最高のビーチで遊んで、大型スーパーで買い物して自炊する料理は最高だった。

キッチン付きの宿は、ダウンタウンでも数少ない。ドミトリースタイルの場所なら多くあるけど僕らは夫婦なので、個室に拘っていた。

そんな中で、ナイス宿はこちら。立地的には若干セントロから離れるけど、それを差し置いてもバランス的に最高峰の宿。参考までにどうぞ。

Hotel los Girasoles Cancun

ダウンタウンに位置する家族経営のホテル。ちょうど街の中心地から約300メートルほど西に位置するため静かで落ち着いている。しかしながら、周辺にはスーパーやショッピングモールが多く点在しているためカンクンのアンダーグラウンドを見るにはもってこいの場所。

肝心の部屋はいうとこんな感じ。

非常に綺麗で落ち着きのある部屋。エアコン、キッチン、ファンも完備されていて安宿としては最上級クラス。

日本食に飢えていた僕らは近くのスーパーで買い物をして自炊した。

海外のスーパーは面白い。しかも食材も安くカンクンに長期滞在するなら自炊は必須。

キッチン道具なんかは全て備え付けられている。ホテルゾーンでのリゾートライフに疲れた旅人、もしくは高級リゾート地カンクンを安く楽しみたい旅人向け。ちなみにダウンタウンの中心までは五分で行ける。そこからバスに乗れば15分でホテルゾーンやビーチにも行けるよ。

ちなみに心配される治安面もこの界隈では、特に心配する必要はない。

総合的にオススメできる宿。人気の宿のため宿泊の際は予約がオススメ。


Hotel los Girasoles Cancun

[料金] ツイン480ペソ(¥2,890)
※値切り交渉不可。カード可。Wi-Fiあり(部屋によって弱)お湯ok。

このホテルの詳細はこちら

ATMは注意!?カンクンでもスキミングは多発

『スキミング』

ATM機械に細工をしてカードを巻き込んだり、遠隔からカード情報を盗んだりなど、中南米では非常に問題になっているハイテク犯罪。

※重要記事→スキミング犯罪から身を守れ!その手口と対策方法

カンクンでもスキミングの被害は多く、細心の注意を払う必要がある。中南米を旅していると、スリとスキミングに合う日本人が圧倒的に多い。そのくらい蔓延している犯罪。

ダウンタウン内ではカード決済よりも、現金決済の機会のほうが圧倒的に多い。大金を持ち歩くわけにはいかないので、必然的にATMで現金を引き出すことになる。

ダウンタウンには、小さな商店の店先にATMがよく置いてあるけど、そこではスキミング被害の報告が多いのであまり使わないこと。

一応、僕がいつも利用していた二箇所のATM銀行(Scotiabank Branch TulumとBBVA Bancomer)の場所を地図に記しておきます。

どちらも平日は人が在中しているので比較的、安心。

とはいえ必ず、上記の参照記事で知識を養っておくこと。犯罪者がいつスキミング装置を設置するかは誰にも分からない。

また、できるだけ資金は分散して持つことが大切。

一枚やられても大した痛手にならないように工夫しましょう。

※参照記事:この3枚のデビットカードで最強防犯!i-Phoneで送金

 

ダウンタウンの夜の治安はどうなのか

気になる夜の治安。

ここに関しては、ある意味「運」もあるけど他のメキシコの都市に比べたら、比べものにならないくらい安心安全モードだった。

夜のダウンタウンで、どこに行くかにもよる。

やはりカンクンでも、奥の入り組んだ場所は注意が必要。僕は日本食を食べた帰りに、暗い路地で男に声をかけられた。

ヒヤッとしたけど、結論から言うとただのドラッグの売人だった。別に危害を加えてくるわけではないので、フルシカトで立ち去ればなんてことないけど、こういう人間がウロウロしているのは事実。ということは犯罪の匂いも少なからずするのがダウンタウンの夜。

ではそんなダウンタウンで安全といえるエリアはどこなのか?

中央広場周辺

ダウンタウンの丁度中心地に位置する中央広場。

ここには多くの出店が並び、毎日賑わっている。ここを中心に周辺には様々なお店が点在し、地元の人々で常に活気立っている。

この広場では、催し物が行われていたり小さな遊技場もあるので家族連れも多く、平和そのもの。

ダウンタウンでは、この界隈で十分夜を楽しめる。というか、ここ以外に行くところはないかも。ここ以外になると、地元の人と仲良くなって連れて行ってもらう他ない。

僕らは、いつもこの雰囲気で満足してた。屋台飯も安くてうまい。催し物は突っ込みどころ満載のおかしなものばかりで、ビール片手に気軽に遊べるのがダウンタウンの夜。

カンクンの楽しみ方は色々。

中南米の都市別治安情報まとめは→こちら

※カンクン行くなら絶対行くべきイスラムヘーレスこちら

※カンクンの宿情報はこちら

≫カンクンから近い天国離島と遺跡情報

人それぞれ目的は違えど、時間が許すなら「ホテルゾーン」と「ダウンタウン」の双方を楽しむのがオススメ。みんなが良きカンクンライフを過ごせますように。

 

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ダウンタウンの安全エリア、中央広場は地図上の黄色枠です。参考までに。