舞台はペルーの首都リマ。

南米を代表する大都市で近代的な建築物が立ち並ぶその姿は、「 THE南米」を思い描いていた僕としては拍子抜けするほど綺麗で美しい街だった。

しかし、ある土地を訪れると、その感覚は一変する。

リマは幾つかのブロックに分かれていて立ち入ってはいけない場所、すなわち「貧困街(スラム)」が新市街や旧市街と直結している。

それら、リマの地理を元に僕が実際に行って見てきた情報を踏まえて、治安情報、並びに犯罪に合う確率を減らす方法をお伝えしていきます。

中南米の都市別治安情報まとめは→こちら

 

リマ市内のエリアを把握する


リマを訪れる際、市内のどのエリアに滞在するかで犯罪に合う確率が大きく変わってくる。地図を元に、そのエリアと特徴を書いてみます。

新市街エリア

リマ市内で1、2を争う繁華街エリアで治安状況が非常に安定している場所。このエリアには日本とは比較にならないくらいの「お金持ち」が密集しており、高級車がバンバン走っている。

歩いている人種も様々で、欧米人からアフリカン、アジア人も多く、常に活気づているこの街は、リマに訪れた際には必ず訪れたい。イメージとしては東京のお台場のような雰囲気で、デートや家族の憩いの場として平和な雰囲気が溢れている。

このエリアで注意することといえば「スリ」と「スキミング」。強盗などの凶悪犯罪は皆無で、行けば分かるがそのようなリスクを全く感じないはず。

僕個人的にはリマ市内で一番安全だと思うのが、この新市街エリア。

極端なことを言うと、この界隈で宿を抑えてしまえば危険なくリマが過ごせる。ただし、お気付きのように「物価」が高く何をとっても日本水準。食事もお台場と食べているのと変わらない。

その辺を考慮しても、絶対安全を求める人にはここが一番オススメ。このエリアを拠点に、次項で紹介する旧市街へも簡単に行けるので問題なくリマを十分堪能できると思う。

↓黄色枠が新市街エリア

 

旧市街エリア

新市街の都会的イメージとは真逆の遺跡に溢れる旧市街は、リマ一番の見所満載エリア。

年中、観光客に溢れ常に活気立っている。

リマのどこよりも観光警察が多く、治安も非常に安定している。数年前はあまり治安がよくなかったとの話を聞いたけど、現在は全くそのような雰囲気はない。

しかしながら、脇道のさらに脇道に入るとガラッと雰囲気は変わり少しばかり不安な気持ちが湧き出るのは確か。ただ日中に関しては、まず心配することはないかな。

行けば分かるけど、人の多さや街道の雰囲気で「危険なエリア」はすぐに察知できる。

そのような道や場所にぶつかったら、有無を言わさず引き返そう。また、観光地とは言ってもそこは南米の旧市街。常に周囲を見回して、不審な人間に尾行されていないか確認すること。

強盗は、人気のいない場所で襲ってくる。

とにかく賑やかなエリアでショッピングや食事にも困らない。チャイナタウンまでも徒歩圏内のため、ルールを守れば効率よくリマを楽しめる。僕としてはさほど治安面も心配することなく、リマ市内で一番好きなエリアだった。

また、旧市街にはオススメ宿の Gran Hotel があるので併せてお伝えしておきます。

↓青色枠が旧市街エリア

↓旧市街でオススメの安宿

Booking.com出典

ここは、お宿 桜子にいるときに教えてもらったホテルで激安のくせに個室のホテル。その様相は、良い意味で映画のセットのような雰囲気で悪く言えば、ただの古びた安ホテル。

しかしながら、清掃は行き届いているらしく清潔感はあるとのこと。壁が薄いので隣の音が多少気になるが、その辺を考慮しても、この価格ならコスパは良いだろう。徒歩五分でメルカドとチャイナタウンに行けることや、旧市街のど真ん中のため立地を考えると総合的にオススメのホテル。空港までのバスも近くに停留する。

※その他のリマおすすめ宿は→こちら


[料金] ①385ソル(¥2,280)/ツイン 共用バスルーム(専用バスルームあり)
※値切り交渉不明。カード可。Wi-Fiあり。お湯ok。予約必須。

この宿の予約は→こちら

 

貧困街(スラム)エリア

東山ペンションのペペさんに、「ここには行くな」と口すっぱく言われたエリア。リマには、リマク川という川が流れていて、その川を超えると一気に犯罪率が上がる。

↓紫のラインがリマク川

僕はこのエリアで数日滞在したのだが理由は「お宿桜子」に宿泊するため。

全く行く気はなかったんだけど、東山ペンションで出会ったペルー人の旅人が、お宿桜子に宿泊するとのことだったので便乗したまで。彼が言うには、川を超えてこそ本当のリマが見れるとのこと。

彼と共にタクシーで川を渡る。

貧困街エリアに入ってすぐ、運転手がバックミラー越しに僕らに何か話している。通訳してもらうと、カメラをむやみに出すなという事と、窓を閉めろと言っているとのこと。

これは、リマ市内でタクシーに乗るときに重要なことで、、

①腕が通るくらいの窓は開けない

②貴金属は外から見えないようにする(カメラ含めて)

③窓ガラスを割る強盗対策に、なるべく後部座席の中央に寄って座る。

以上の三点は、念のため頭に置いておこう。貧困エリアに入った時は十分すぎる注意を。タクシーについては以下の記事も併せて読んでおいてください。

※タクシー強盗に合わないために→こちら

結論から言うと、このエリアには何もない。あるのは「お宿桜子」のみ。

しかし、このお宿桜子には十分すぎる情報と、日本人の旅人が集っている。そのため、そこに価値を見出されば行く価値はあるエリア。実際に、物価は安いし民衆の生の生活感を見ることができる。

 

ただ、宿の但し書でもあるように「夜9時以降の単独外出は命に関わります」とあるほど、治安は最悪。この辺を理解した上で訪れよう。

このエリアでのルールや、旧市街や新市街への行き方はオーナーのナツキさんや、旅人たちが丁寧に教えてくれるので心配はいらない。また、この宿に宿泊する限り単独で行動することはないと思うので、治安の悪いエリアではあるけど逆を言うと、集団行動によって安全で濃密なリマを体感できる。

また、空港への行き来はお宿桜子の専属ドライバーを利用すること。

これは必ずで、流しのタクシーなんかはこの界隈では拾わないように。リマ到着時は、空港日時等をメールで事前に伝えておけば、迎えが来てくれる。

お宿 桜子

当山ペンションと相違するのは、そのカジュアルさと価格の安さ。また、オーナーのナツキさんは純日本人で旅人に優しくて人気。この宿に行けば必ずと言っていいほど友人ができる。旅の情報と、仲間探し、ワイワイ楽しみたい旅人向けの宿。

キッチンも共同で使用可能。多くの旅人が自炊していた。またリビングでは、必ず誰かが滞在しており何かしらの情報は手に入る。

ドミトリーが基本だが、個室も3部屋完備。シャワートイレは共同。

ちなみにドミトリースペースはハナレになっていて、外ではバーベキューなんかもできる。

滞在していた旅人たちと自炊。外で食べた時の模様

しかしながら、立地条件としては新市街、旧市街ともに遠く周辺は治安の悪いエリア。よって21時以降の外出は、単独での行動を宿から禁じられている。

個室はツインで、普通のワンルーム。当山ペンションと一緒で空調設備はなく網戸もない。また宿の清潔感と、建物の良し悪しでいうと当山ペンションが一歩リードか。

ただ、この界隈は本当のリマの姿があり、物価も激安。よりリマを、さらにペルーをダイナミックに駆け回りたい人にはもってこいの宿。思い出の場所としてきっと刻まれる。


お宿 桜子

[料金] ①13$(¥1,470)/ドミトリー ②30$(¥3,390)/ツイン
※値切り交渉可(長期滞在の場合)。カード不可。Wi-Fiあり。お湯ok。予約必須。トイレ、シャワー共用、朝食付き、空港までの送迎 30$〜(¥3,390)※片道

この宿の予約は→こちら

↓赤枠で囲った部分が貧困街エリア

 

空港周辺エリア

ホルス・チャベス国際空港の周辺も貧困街が広がっている。

僕は当山ペンションに迎えをお願いしていて、空港から出て数分で街灯もなく暗くサビれた街中を通ったのを覚えている。走っている最中に「パンっパンっ」と銃声のような音が聞こえて、宿でその話をしたら実際に銃声の可能性があるよとオーナーのペペさんが話していた。

空港周辺の治安は、お宿桜子の周辺エリアより悪い印象だった。やはり空港周辺は怖い。

大切なポイントは二つ。

①リマに到着、または出発の際は迎えを利用すること 

②迎えを用意できない場合は、空港の正規タクシーを使うこと。

税関と到着ロビーの間に正規タクシー会社が連なっているので、すぐ分かる。おすすめのタクシー会社は「 TAXI GREEN」社で、運転が丁寧で有名。ちなみに3社とも料金は一緒。

リマ空港は空港泊可。フードコートは24時間営業しているので、その点は安心。

↓紫で囲った部分が空港周辺エリア

 

横行するスキミング。知識と警戒を


最後はこの問題。

『お宿桜子』で出会った日本人の男の子が、リマでスキミング被害に合い帰国を余儀なくされていたのを見た。

ATM機械に細工をしてカードを巻き込んだり、遠隔からカード情報を盗んだりなど、中南米では非常に問題になっているハイテク犯罪。

※重要記事→スキミング犯罪から身を守れ!その手口と対策方法

昨今では、あなたの数メートル近くから触れもせずに、カード情報を抜き取れるって知ってる?

時代も変われば手口も進化する。

大切なのは、『被害に合っても良い状態』であること。

できるだけ資金は分散して持ち、一枚やられても大した痛手にならないように工夫することが大切。

※参照記事→この3枚のデビットカードで最強防犯!i-Phoneで送金

できるだけ人が在中する大きな銀行のATMを使おう。気をつけて。