天空都市マチュピチュ。
誰もが憧れる観光地として知られる、この秘境の地は様々なルートで行くことができる。逆をいうと、選択するルートで楽しみ方が全く異なるということ。
今回の記事では、それぞれのルートの特徴について書いていきます。
ツアーは絶対に現地で予約するべし!
まず念頭に置いておくこととして「ツアーの申し込み」は、現地で行うほうが圧倒的に安い。
これは非常に重要で、自国でツアー会社を経由、もしくはインターネットで申し込む人が多いけど、現地では同じツアーが約半額のプライスで売り出されいる。
内容に差があるのかと思いきや、結局は一緒。僕が行ったツアーでは、一緒にパーティーを組んだアイルランド人夫婦が倍以上の額を支払って参加していた。
要は、代理として仲介するツアー会社などが高額の手数料を取っているということ。ただし、「インカトレイル」に参加する場合は人気のツアーのため事前予約がオススメ。
因みにマチュピチュまでの鉄道などが、予約で埋まっていると言う話が多々あるけど、それは考えにく気がした。僕はシーズンど真ん中の3月に訪れたけど、空きは多々あった。
豪華鉄道などを利用するなら別ではあるけど、あれだけのツアー会社があるということは、それだけキャパがあるということ。
それでも心配な方は日本から予約しておくほうがいいと思う。高くお金を払ってでも確実に予約することで、旅の余裕は生まれる。
時間のある人は、現地で申し込むほうが断然おすすめ。
マチュピチュ村(アグアスカリエンテス)の安全オススメ宿→こちら
マチュピチュツアー全リスト
マチュピチュ遺跡まではクスコを発着場として動く事になる。クスコから出発してクスコに戻るという事。
この行程の中でクスコ〜マチュピチュ村(アグアスカリエンテス)までに色々なコースがあり、その中から好きなツアーをセレクトするのが一般的なマチュピチュ遺跡への行き方。
徒歩で行くのか、鉄道で行くのか。
それともバスを使うのかは様々。それぞれの行き方について特徴を踏まえて見てみよう。
1、クスコ→マチュピチュ村→マチュピチュ遺跡
まずは有名な青い列車で行く豪華ツアー。
列車の正式名称はハイラム・ビンガムと言って、子供が好きそうなガンダムのようなごつい様相の巨大列車に乗り、早く優雅にマチュピチュ遺跡を目指す。
よくテレビや雑誌で取り上げられているスタイルで、最も有名な行き方だと思う。
当初、マチュピチュへ行くのは「すごいお金がかかるわよ!マチュピチュは」なんて言われていたから、この行き方がオーソドックスなものだと勝手に解釈していた。
蓋を開けると行き方は他にもあって、これが上の上の行き方。そんな豪華ツアーを少しだけ覗いてみよう。
THE世界の車窓から。
素晴らしい。
いつか家族を連れて、優雅に乗車してみたいものだね。このクオリティは高額なのも納得できる。
「旅」とはかけ離れている。安全に、早く、そして汚れず?にマチュピチュに行きたい方にはオススメかな。
最後は歌って飲んで。このノリでマチュピチュ村に到着するらしい。夢の一時になること間違いないでしょう。好みによるけど。
ジャングルの中を豪華列車で颯爽と駆け抜けるのは気持ちがいいだろうね。
<ツアー内容>
- クスコ〜ポロイ駅まで送迎あり
- ポロイ駅〜鉄道終点まで直通/所要時間3時間50分
- 料金/片道450〜500ドル
- アグアスカリエンテスからマチュピチュまでのバス付きもあり
- 公式サイトは→こちら
2、クスコ→オリャンタイタンボ→マチュピチュ村→マチュピチュ遺跡
これも非常に人気の行き方。
ハイラム・ビンガムほど高級じゃなくていいから、なるべく安く楽に行きたい人向け。乗る鉄道は「インカレイル」か「ペルーレイル」となる。
鉄道は安いからといってボロボロかと思いきや、普通に立派で問題ない。僕はアグアスカリエンテスからの帰りに利用した。
ポロイ駅からオリャンタイタンボ駅までの鉄道は、現在運休していて走っていないので、この区間はバスか乗合タクシー(コレクティーボ)で行く。
<ツアー内容>
- クスコ出発はツアー会社に指定されたバス乗り場で乗車。
- クスコ〜オリャンタイタンボへは、コレクティーボまたはバス(ツアーによってはこの区間は自分手配。相場500円〜800円)
- オリャンタイタンボ〜アグアスカリエンテスは鉄道。料金/片道70ドル〜
- アグアスカリエンテスからマチュピチュ遺跡まではバスか徒歩(自分手配)
3、クスコ→水力発電所→マチュピチュ村→マチュピチュ遺跡
これが最も日本人の旅人が利用しているツアー。
価格も手頃で旅気分も味わえ時間もさほどかからない。僕も当初このコース で行こうとしてた。
クスコから水力発電所までバス、もしくはコレクティーボで行き水力発電所からマチュピチュ村まで三時間程歩いて行くというもの。帰りは、また歩くかインカレイルを使うかで料金が変わってくる。
水力発電所からマチュピチュ村までの道のりが、線路上を歩くため通称「スタンドバイミーコース」と呼ばれている。
僕も実際に、この道を歩いたけど確かにスタンドバイミーだった。
因みに水力発電所から、アグアスカリエンテスまでは3〜4時間程度。人によるけど、高低差がないのでさほどキツさは感じなかった。
安く、さらに適度にアドベンチャーを感じれて、色んな意味で「手頃」なコースだと思う。一点だけ懸念するのは、バスかコレクティーボで行くクスコから水力発電所までの道中が、かなり険しいこと。断崖絶壁を走るため少し心配な点ではある。
<ツアー内容>
- クスコ出発はツアー会社に指定されたバス乗り場へ。
- クスコ〜水力発電所まで約6〜7時間。その後、徒歩で4時間程。必ず朝一で出発すること。
- 料金/片道20ドル〜
- アグアスカリエンテスからマチュピチュ遺跡まではバスか徒歩(自分手配)
- 帰りは同様に水力発電所まで歩いてコレクティーボか、オリャンタイタンボ経由で鉄道→バスか。その場合、70ドル〜
3、インカトレイル
こちらはマチュピチュ遺跡まで、インカの道をトレッキングしながら進むアドベンチャーコース。
有名なトレッキングツアーで、例年、海外から多くの観光客が参加する人気のツアー。基本的には3泊4日の旅になる。
古代の遺跡を見ながら目指すマチュピチュは強烈なインパクトを残すはず。
予約は数ヶ月前に済まさないといけない。このツアーに参加するなら日本から、予め予約したほうが良い。
また、参加者の過去最少年齢は二歳で最高年齢は78歳とのこと。トレッキング総距離は45㎞となる。
旅中の最高到達高度は4217m。宿泊はテント泊となる。別途で1人テントも可。
基本的な旅程は下記の通り。
- 1日目 チルカ村〜ワイリャバンバ 12㎞/5時間
- 2日目 ワイリャバンバ〜パカマヨ 9㎞/7時間(4198m通過)
- 3日目 パカマヨ〜プユパタマルカ 7㎞/6時間
- 4日目 プユパタマルカ〜マチュピチュ遺跡 12㎞/5時間
懸念するのは体力面と、高山病。それなりに過酷さはあれど、かつて見たことのない文化に触れられる魅力のツアー。
<ツアー内容>
- クスコからの発着に伴うバス等などのチケットは基本付いている。
- 料金/675ドル(宿泊費、食費、マチュピチュ入山費込み)
<予約>
日本ツアー会社(高額)→アルパインツアー
現地ツアー会社→Lyama Path
3、サルカンタイトレイル
マチュピチュへの行き方としては最長の4泊5日をかけて冒険するスーパーなコース。
別名「クレイジーコース」と言うらしいけど、その名の通り、クレイジーで五感を最強に刺激する旅だった。
僕が一緒に同行したアメリカ人の女性は、このコースの虜になっていて何度も訪れているとのこと。人気のインカトレイルが遺跡鑑賞なら、サルカンタイは絶景鑑賞。
ちょっと嫌だな〜と思うでしょ?
うちの妻もそうでしたが今ではトレッキングに大ハマりして、登山もののドキュメントとかを見漁っている。ちなみに彼女は、このサルカンタイトレッキングが人生初登山。
時間がないのであればリマに行くのを止めてでもトレッキングツアーに行ってほしい。本音の本音はマチュピチュよりも絶景度では勝る。
その秘密を、注意点などを踏まえて次の記事で書いていきます。
≫いざマチュピチュへ!絶景度ナンバー1のサルカンタイトレイル