実際に必要な薬は?
旅の最中には様々な予期せぬ困難が待ち構えているけど、その中でも体調不良は大きなロスを招く。現地の病には現地の物が効くとはよく言うけど、表記も効能も違うんじゃあ使うのは気が引ける。そんな中、日本から大量の薬を持ち込んだ。市販薬と医者に処方してもらった物の中から実際に使ったものを紹介する。僕は普段、薬を飲まないが旅中は体調を崩す方がリスクだったので、少しおかしいと早めに処方していた。
① ダイアモックス(処方箋)
高山病予防の為に医師から処方してもらった薬。主に緑内障の治療に使われる物だが、その薬の効能を利用して高山病予防に海外でもよく使われている。僕も実際に服用したが、ひどい高山病にはならなかった。心配な人はオススメできるアイテム。しかし、デメリットがいくつかある。 まず高地に到着する前日から到着後3日~4日、規定の量を服用しなくてはいけないと言う事。さらに利尿効果が高いため、トイレに行く回数が増える。その分、水分も多くとらなくてはいけない。と言う感じで、面倒が多い訳。実際、僕の場合は最初だけ飲んで、その後は自力で高度順応させていった。正直、高山病になると本当に辛いので持っていっていいと思う。
② 下痢止めロペミン(処方箋)
最強下痢止め。腸の動きを抑制する。長い移動時や、どうしてもトイレに行けない時に重宝する。ただし、むやみやたらに使うのはNG。ウイルスや食中毒が原因の時は、ウイルス等を下痢によって排出する必要があるので服用に注意。ただ、下痢止めは必ず用意した方がいいと思う。安心感が違う。お守りみたいなもの。
③ ビオフェルミン配合散(市販薬)
旅に出るとストレスや食事の違いから便秘や下痢になる事が多々ある。そんなあなたに持ってこいの整腸剤。悪玉菌を減らし、善玉菌優位の腸内バランスに整えてくれるらしい。実は便と旅は密接に関わっていると僕は思う。便通がイマイチだと見る景色も変わるし食事も味を変える。持っていって損はないアイテム。
④ マグラックス錠(処方箋)
下剤。便秘の時に使える。さほど強力ではないので、飲んですぐ
ピーーーーと言う訳ではない。そういう面では使い勝手の良い下剤かなと思う。
⑤ ムコスタ錠(処方箋)
胃痛や胃炎に効く薬。要は胃薬。疲労やストレスで胃痛が起きる人などは常備しておくと安心。ムコスタは副作用が少なく安全性が高いと言われている。
⑥ アネロン ニスキャップ(市販薬)
メキシコで船に乗っていた時、乗船していたほとんどの人たちがゾンビ化していた中、まったくの無傷だった程の実力をもつ最強酔止。
中南米は悪路が多く、乗り物はよく揺れる。酔いやすい人には是非コイツをオススメする。
⑦ ルルアタックEX(市販薬)
旅中に一番お世話になったアイテム。これがよく効く。
旅中の体調管理は本当に難しい。移動や緊張のストレス、急激な温度変化で軽い風邪の様な症状が起きやすい。早い段階で服用しておけば、まず大事に至る事はない。風邪で重い身体を引きずるよりよっぽどいい。
⑧ 抗生剤(処方箋)
元々、歯茎にウミが溜まっている可能性があり、そいつが旅中に暴走したら厄介、って事で医師に処方してもらった。でもコイツが威力を発揮したのはボリビアで腹痛に襲われ二週間、下痢が止まらず散々な時だった。海外で起こす腹痛は様々だけど細菌が原因のものには、やはり効く。医師と相談して、どの種類の抗生剤を持っていくか決めるといいだろう。