今回の記事はメキシコ、グアダラハラの芸術と宇宙人伝説について書いていくよ!グアダラハラはメキシコの中でもアートに対してものすごく積極的で情熱的なんだよ。
街を彩るグラフィティの数々
プエルトバジャルタでも多くのグラフィティに出会ったけど、ここグアダラハラでも町中にもたくさんのグラフィティがある。やっぱり、例の文化が根強くここでも残っているのかな。
グラフィティ文化のメキシコ。そのルーツとは⁉︎→こちら
圧倒的なクオリティを誇る。やっぱ都会だけに作品が洗練されているイメージが強い。
ストリートにはスケーターやピストバイクなんかを乗り回す若者が多いね。
ストリートカルチャーは日本とさほど変わらない。
ただ間違いなく言えるのは、禁止事項のハードルがメキシコでは低いこと。こんな馬鹿でかいグラフィティを書いてたら、日本では、すぐさま通報が入る。これも芸術として認知されている証拠なのか。アーティストにとっては居心地がいいかもね。
芸術が生活と共存している
グアダラハラをフラフラ歩いていると、絵画のスクールがそこらじゅうで行われていて驚いた。この雰囲気は中米ではない洒落たヨーロッパの雰囲気。
お年寄りの写生会かと思ったけど全然違う。明らかに「作成」を趣旨とした真剣そのものの現場。
スクール形式ではなく一つのコミュニティなんだね。奥に見える扉の奥はアトリエになっていて強烈な絵の具の匂いがするけど、どことなく心地が良い。
若い人から年配の人まで、心置きなく自身のアートを押し出している。
こういう文化というか、ライフスタイルはとても憧れる。
グアダラハラの町中を歩いていると、そこら中でこんな感じの光景を見ることができるよ。ぜひ散歩してみてください。
グアダラハラ最大の美術館
グアダラハラでは壁画が有名で、「Instituto Cultural Cabanas」日本語で「カバーニャス文化学院」と言われている場所がある。壁画のある建物の奥に広大な美術館も広がっているらしい。
ってことで早速行ってみる。
まず、建物の前の中庭に広がる異様なオブジェたちが迎えてくれた。
ん?
奇妙な形で違和感がある。爽やかとはかけ離れているが惹きつけられる。さらに奥にもいっぱいあって、どれもグロい。
あとから知ったけど、どうやら異星人をモチーフとしたデザインなんだって。メキシコではUFOの目撃証言が多く、地球上でも最も宇宙人に対して関心が強いお国柄。
宇宙人の存在を確信しているらしく、このあと周る都市でも宇宙人を連想させる銅像や絵画をたくさん見ることになる。
これも人間じゃない。
刺激的な銅像たち。泣き出す子供もいるくらいリアルで異空間だった。建物に入る前からこのインパクト。これは期待できる。
建物の入り口は大聖堂のような佇まい。
入場料は70ペソ。日本円で約450円程度で超リーズナブル。このあと中を見てそのコスパに更に驚かされた。
凄まじく高い天井と、引き締まる空気感。
妻の見上げる先にあるのは言葉にならないほどのスケールの壁画。こりゃすげーわ。
素晴らしき作品。写真じゃいまいち伝わらないけど、とてつもなく巨大だ。
このカバーニャス文化学院は200年の歴史があるみたいだけど、壁画もそんなに前のものなのか。当時は孤児院として機能していたみたいだけど、子供が喜ぶ壁画とは思えない。
決して明るい雰囲気はない。と言うかどことなく憎悪や怒りを表現している壁画。これもスペインの侵略を物語っているのかね。
圧巻の壁画を抜けると、気持ちのいい広場にでる。
この広場を中心に様々な展示室が周りに設けられている。建物自体がとても巨大で、作りを見ると孤児院だったというのも頷ける。
一言でいうと気持ち良すぎで興奮する。上の写真のちょうど突き当たりにある部屋も大きな展示室。
部屋の入り口。これだけで超絶に格好いい。この雰囲気好き。
展示室に侵入。
ふむふむ。
入り口には多くの人がいたけど、館内が巨大なだけにめちゃめちゃ空いてて開放感が半端じゃない。
入り口のオブジェといい、壁画といい全く統一性はない。
眉毛ふとめ。
ふむふむ。
ん?
意味ありげな首無し。
ん⁉︎
「DEATH」。死ぬの?
んん!?
なんですかこれは?
なんか漏れてるよ。
一旦外へ。
ふう。
なかなかやるじゃない。美術館とかってどっぷり浸かると凄まじい疲れが出るけど、ここは全くそういうのはない。良い意味で「軽い」。現代アートの決定版。そしてこの環境。
はっきり言って舐めてました。メキシコのアートは凄まじい。と言うかアートとの関係性が素晴らしい。
お気付きですか?
写真バンバン撮ってるでしょ。日本ではありえないけど、メキシコでは作品をどんどん撮ってどんどん広めてくださいってノリ。軽くて楽だよ。
では観覧を再開。
なんですかこれは?
好き。
これも。
モノクロでこのセンス好き。
またもや異空間。ガラッと雰囲気変わるのね。
好き。グラフィティーアーティストの作品。ストリート色が強い。
展示室によっては、薄〜く音楽が流れているところもある。
散々言うけど、統一性が全くない。
それが心地よい一つの要因なのかね。言い方を変えると飽きないということ。
一旦外へ。
ふう。
サイコーです。おすすめです。
バスキアのインスパイア系。
エロス?どこが?
お!?
これはわかる。確かにエロい。けどウケる。
木。
ここは是非ともグアダラハラに行ったら抑えてほしい場所。想像以上だよ。