今回はちょっと面白いアイテムをGETしたので、レビューしてみたいと思います。
アイテムの仕様や使い方は公式ホームページを参照してください。
ここでは、実際に使ってみて『ぶっちゃけ翻訳機ってどのくらい使えるの?』という話と、海外旅行、とくに中南米で使うメリットデメリットをお伝えします。
ではいきましょう!
翻訳機の進化はどこまで進んでいるのか?
今、話題のポケトーク。
異例の売り上げを記録している次世代翻訳機ですが、使ってみた感想を結論からいうと『使える局面とタイミングは限られてくる』という率直な感想ですが、『あったら間違いなく活躍する』という実感も確かにあります。
ただ、残念ながら長い文章や、複雑な文法になった時の翻訳の正確性は微妙なところ。
では、それがどのくらいのレベルでの話なのかを検証したので結果をお伝えします!
※今回は中南米旅行で使うスペイン語の検証です
検証方法
身近にスペイン語を喋る知人や友人がいないので、今回の検証方法は以下の流れで行ってみます。
①実践編
ポケートークへ話しかけ翻訳してもらう➡︎翻訳された言葉をGoogle翻訳で正しいか確認する
②ヒアリング編
翻訳付きのスペイン語動画をポケトークが認識できるか検証する
①実践編
では早速やってみます。
『旅』でよく使う言葉をランダムにセレクトしてポケトークに話しかけてみます。
Q.『これいくら?』
A.『Cuanto』
翻訳結果は『Cuanto』と出ました。
Google翻訳での結果では『これ』が抜けていますが通じるレベルでしょう。
Q .『トイレはどこ?』
A. 『Donde esta el bano』
翻訳結果は『Donde esta el bano』と出ました。
Google翻訳での結果でも完璧です。
Q. このバス停は何箇所目ですか?
A. 『En cuantos lugares esta esta parada de autobus』
翻訳結果は『En cuantos lugares esta esta parada de autobus』と出ました。
ポケトークが正しいのか、Google翻訳が正しいのかは不明ですが、日本語の言い回しは複雑ということは確かです。
逆に『何箇所目』という言い回しを『何番目』と言い換えることで下記のような結果が出ます。
『Que es esta parada de autobus?』
こちらの言い回しの方が、機械が認識しやすいようです。
注目すべきは『何箇所目』と『何番目』と、日本語では少しの変化なのに、スペイン語では文法が全く違くなるということ。
①何箇所目→『En cuantos lugares esta esta parada de autobus』
②何番目→『Que es esta parada de autobus』
このように、『〜〜ですか?』のような単純な質問はほぼパーフェクトに近いですが、『〜〜は、〜〜で、〜〜しますか?』などの複雑な文法になると、正確性は低いかなという印象です。
ただし、文法構成が若干あいまいでも多分現地では通じるレベルの正確性はあると思います。
②ヒアリング編
では続いてヒアリング編。
今回はYouTubeのスペイン語講義と、AmazonPrimeVideoのスペイン語映画を使います。
これらの動画のスペイン語をに聞かせて、どの位ポケトークが正確に認識するのか検証します。
まずはYouTubeスペイン語講座から。
実際の音声の動画はこちら(再生するとその言葉だけ確認できます)⬇︎
どれくらいここに滞在しますか?
宿探しでよく聞かれる事です。
一泊ではなく数泊する事で宿の値段を値切れる場合もあるため、南米旅では重要なやりとりですね。
ではこの言葉をポケトークに聞かせてどのように認識したか?
結果はこちら↓
答 どのくらいの期間あなたが滞在するつもりです
どうでしょう?
完璧とは言い難いですが、現地で価格交渉中ならなんとなく意味はわかるのではないでしょうか。
では続いていきましょう。
なんて説明したらいいかわかりません
実際の音声の動画はこちら(再生するとその言葉だけ確認できます)⬇︎
これもよく現地で言われます。
こっちが全くスペイン語を話せないと、割と簡単に現地の人は話すのを諦めます。
ではこの言葉をポケトークに聞かせてどのように認識したか?
結果はこちら↓
答 説明の仕方がわかりません。
これはバッチリではないでしょうか?
このくらいの文法であれば正確性はかなり高いという印象ですね。
ポケトークに本場の会話は通用するか
では続いて最も現地に近い環境でのテストをします。
この環境を擬似的に作れるのは、やはり映画です。
話すスピード、現地人の独特の言い回し、これらをどのくらいポケトークが認識するのかテストします。
今回使用する映画はアルゼンチンの『人生スイッチ』という映画です。これの予告編の冒頭にBGMも使われていない生のスペイン語があるので、これで調査します。
まず予告編を確認してみてください→こちら
ポケトークが翻訳すべきシーンは3つ
①信じられるか?
かなり短く単純な翻訳ですが、映画ではもう少し口数が多いように思います。翻訳者が掻い摘んで翻訳したのが『信じられるか?』なのでしょう。
これをポケトークに聞かせると驚くべき結果が出ました。
???
『私があなたに提案していることは私を困らせる、、、』
びっくりするくらい全く違う翻訳結果です。多少の翻訳違いがあるとしても意味自体が全く違う翻訳結果になりました。
ただし、これは翻訳家の翻訳が問題です。
映画をみると明らかに『信じられるか?』だけの、短い語句ではありませんからポケトークの方が逆に正確に認識している可能性が高いです。
では続いていきます。
②車を止めただけで人生を失うことがある
これをポケトークに聞かせます。
結果はこちら。
!?
『しかし、私たちは知りません』
これもかなり不可解な翻訳結果です。映画の翻訳では『車』という分かりやすい名詞が入っていますが、ポケトークの翻訳には一切入ってきません。
最後にもう1つ。
③たった一回止めただけで、だ
ではこれもポケトークに聞かせてみます。
結果はこちら。
『年と私は私たちが持っていると感じます』
、、、意味がわからないレベルになってきました。
翻訳結果をまとめてみます。
〆映画翻訳
『信じられるか?車を止めただけで人生を失うことがある。たった一回止めただけで、だ』
〆ポケトーク翻訳
『私があなたに提案していることは私を困らせる。しかし、私たちは知りません。年と私は私たちが持っていると感じます』
いかがでしょう?
翻訳家がある程度分かりやすく翻訳しているにせよ、内容自体が全く違うものになってしまいました。この映画はアルゼンチン映画ですから、もろ南米です。
多分、俳優の言い回しや言語スピードなどが関係するんでしょうけど、より現地の本物の雰囲気に近いと思います。
このレベルになると、ポケトークはほとんど機能しません。残念な結果になってしまいました。
ただ、現地の人が僕ら日本人に難しい言い回しの言葉を、わざわざセレクトして話してくるとはまずありません。
バス停での降車場所、食事の味や素材、ホテルでのお湯問題、タクシー運転手との交渉など、そういった場面では大いにポケトークは活躍してくれるとは思います。
実際に、現地での雰囲気をイメージした公式PR動画があるので確認してみてください。
嬉しい特典グローバル通信2年付
『グローバル通信』とは、Wi-Fi環境のないところでもポケトークが使えるということです。
つまり、Wi-Fiのある場所に限定されることなく、タクシーの中、バスの中、地元民が集う食堂、警察へのトラブル報告など、その場面でリアルタイムで使える、これは本当に便利だしメチャメチャ重宝できます。
旅をしていると、ちょっとした聞き間違いや相手への伝わり方で、重大なミスを犯すときがあります。
こんなとき、ポケトークがあれば状況が変わっていただろうなと思います。
現地人と、言葉の壁を完璧に超えてフランクに会話するまではいきませんが、トラブル回避のための道具としては、かなり優秀だとは思います。
このグローバル通信が初回2年間、無料で付きます。
2年後は延長、もしくは、無料でWi-Fi経由で利用することも可能です。
まとめ。結局ポケトークどうなの?
ドラえもんのひみつ道具『ほんやくコンニャク』には程遠いですが、局面では大いに期待できるアイテムです。
グローバル通信2年付と保証を付けて35000円と安くないですが、僕が遭遇した購入チケットのミスや、宿交渉の失敗の損額を考えると、元は十分取れるのかなあという気はします。
実際に旅をする僕の結論としては、ポケトークは買ってもいい商品です。特に治安の不安定な国では間違いなく重宝します。
とはいうものの、僕も南米の大地で実際に使ったことはないので全て憶測でのレビューです。
その辺は加味して、慎重に購入は検討してください。
また、使えない国もあるそうなので公式サイトでよく確認してください。
ではまた。
よき旅へ!VAMOS!