そもそも、貯水タンクの水は食器洗いやシャワー、手洗いや洗顔に使うもので飲料用としては推奨されていません。
ただ、欲を言えば麺を茹でたり、味噌汁につかったりする『煮沸用』として使えたら嬉しいです。
①2歳の娘がいます。とにかく安心・安全な洗浄方法が最優先です。
②洗浄方法と洗浄頻度(水が腐る性質を知っておく)
③洗浄コスト
製造元ヨコハマモータセールスの回答
では早速、ロデオキャンピングカーの生みの親であるヨコハマモーターセールスに問い合わせてみました。
あ、もしもし!ロデオの貯水タンクなんですが、掃除するにはどうしたらいいですかね?
ポリプロピレンとは、プロピレンを重合させた熱可塑性樹脂である。 ポリプロピレンは汎用樹脂の中で、最高の耐熱性を誇り、さらに比較的、強度が高く、耐薬品性に優れ、比重が最も小さくて水に浮かぶ上に、吸湿性が無いといった特長を有している。Wikipedia参照
成分はアルカリ性で次亜塩素酸ナトリウム。赤ちゃんの哺乳瓶に使えるほど安全性が高い。ただし、次亜塩素酸ナトリウムはステンレスを腐食させるため注意が必要。
ステンレス製品が使われているキャンピングカーには不向き?
僕のロデオのタンクはポリプロピレン材質だけど、配管等はステンレスか鉄だと思われます。
ポリタンクが綺麗でも、その水が通る配管が汚いと意味がありません。
よって、鉄製の配管部分も洗浄できる洗浄液が必要。
昨今のキャンピングカーは給水タンク自体もステンレスのものが多いみたいですね。
懸念するのはサビ(腐食)です。
残念ながら次亜塩素酸ナトリウムは、ステンレス素材を含む大部分の金属を腐食させるみたい。
てことでステンレス素材や鉄にも利用できる洗浄剤はと探したら、やはりこいつがヒットしました。
弱アルカリの炭酸水素ナトリウム。人体に無害なので、料理なんかにも使われることがある。
油脂を浮かせる力に長けていてタンパク質を分解することができるので様々な汚れを落とすことができます。また、ステンレスにも使用可。ただし、アルミ成分は腐食させるので注意。
重曹です。
名前はイカツイけど、昔からある超優れものですね。
安心安全でさらに万能タイプですから、こいつはタンク洗浄に必要不可欠な存在になりそうです。
ステンレス素材や、鉄製素材にも問題なく使えます。
洗浄方法と洗浄頻度を考える
僕のロデオの場合のタンク洗浄方法がみえてきました。
シミュレーションしてみます。
↓
②シンクやシャワー部分の蛇口を解放して水を出し続ける
(配管部分の洗浄完了)
↓
③排水タンクに溜まった水をコックから排水
↓
④再度、ミルトンを希釈した水をタンクの3/2程度まで注入
↓
⑤30分程度、走行してタンク内を洗浄
(タンク内の洗浄完了)
↓
⑥排水
↓
⑦再度、真水をタンクの3/2程度まで注入
↓
⑧30分程度、走行してタンク内をすすぎ
↓
⑨排水し終了。
洗浄頻度を考える
あとは、この洗浄をどのくらいの頻度で行うかですね。
タンクの中は基本的には密閉されている空間ですから、割と日持ちしそうです。
ただし、微生物などの侵入もありえるし、高温な環境下では出来れば1週間以内に消費すべきみたいです。
つまり、1週間以内にタンクの中の水が入れ替われば多くの雑菌が繁殖することは避けられそうです。
残念ながら重曹はアルミニウムを腐食させるみたいです。温水ボイラーなんかをアルミ材質で作っているキャンピングカーも多いみたいなので注意が必要ですね。
まとめ
結論からいうと僕の場合、一度上記で示したミルトンを使った大掛かりな洗浄を施した後、極微量の重曹水でタンク内を円滑運用しようかなと思ってます。