メキシコの長距離バスは快適としか言いようがないほど快適。南米のバスは、面白いくらいクーラーが効いてて寒すぎるって話は効いてたけど、メキシコではそんなことないね。
メキシコの車窓から
長距離バスに乗ると、一気に旅感が強まる。
あてもなく、ただ次の目的地グアダラハラまで行くために乗車しているだけなのに、得体のしれない自由感と言うか、冒険心と言うか。
とにかく気持ちが前のめりになってポジティブな気持ちが湧いてくる。心配していたスペイン語圏での長距離移動もなんとかできた。バス停にも行けたしチケットも買えた。そして今バスにも乗れてる。いちいち達成感がある。
「旅はいい」
これは間違いない事実だよ。
見る景色は、全て新しいもの。五感が冴え、メキシコという国の断面が少しづつ見えてくる。
サボテンなんかが、普通に生えてる。THEメキシコ。
まだ、プエルトバジャルタしか行ったことないけどきっと、街から街の間に本当の民衆の生活があるんだろうね。そこにはやっぱり貧しさやローカル感を垣間見る瞬間がある。
彼らは笑わない。目が合っても。
明らかにプエルトバジャルタのメキシコ人とは質感が違う。この後、メキシコシティに行って本当のメキシコの姿を見ることになるんだけど、それはもう少し後の話。
カマクラスのくせに平気で停車するバス
そんな感じで走ること、一時間くらいかな。安心しきってテレビを見てた。
メキシコのテレビドラマ?なのかなあ。とにかく面白くない。おまけのおまけにオールスペイン語。中々のハードルの高さに五分でノックアウト。
ふと外を見てるとバスが低速になり、終いには停車した。
「あれ?」
外を見ると、バス停?なぜ止まる⁉︎慌てて妻を起こす。
「むっちゃん!バス止まったわ!これローカルじゃねーのか!」ビビリに火がつく。頭をよぎるバス強盗。
※バス強盗についてはこちら→中南米長距離バスの注意点!バス強盗を防ぐ方法
結論からいうとビビリすぎで、グアダラハラまでは計3回の停車がある。この3回の停車で乗り降りは幾分行われるが、危険とは程遠いしっかりとしたセキュリティの元、行われている。また、昼のこの時間であればリスクはかなり低いと思う。全てがまる見えだし、人が多い。
やはり慣れないうちは、長距離移動は昼にする。これはマストだと思う。
あと、停車したら必ず運転手に現在地を確認するかMAPS.meで自分の今いる場所を把握すること。終点が目的地ではないこともありえる。停車した時、アナウンスはかかるけど、スペイン語で何言ってるかは分からないから。
※Wi-Fiないのに現在地を知れるアプリ⁉︎→WiFi不要の旅アプリ
そんなこんなで僕らはグアダラハラへ到着した。
トラケパケターミナル
変な名前。Tlaquepaque(トラケパケ)
グアダラハラで到着したのはトラケパケと言うターミナル。街の中心地からタクシーかバスで20〜30分くらいの位置にある。
ターミナルに到着して、妻がトイレに行っている間、話しかけてきた青年。刺青ギンギンで真っ黒に日焼けした出で立ちで明らかに怪しい。『どこの国から来たの?』とか、『俺はロスからきたぜ!』とか、やたらと話しかけてくる。
バスターミナルでは盗難や、犯罪が多発するのは知ってたからね。
こいつ怪しいな〜と思いながら警戒していたら、『んで、どこ行くの?』って感じで聞いてきたから「セントロ」と答える。
セントロとは街の中心地のことで、新しい街に到着したらまずはセントロを目指すといい。
この青年。なんと、スペイン語の出来ない僕らのためにターミナルのスタッフに問い合わせてくれている。めちゃめちゃ良い人でした。ごめんなさい。彼が得てくれた情報では、ローカルバスかタクシーで行く方法があるとのこと。
僕らがセレクトしたのはタクシー。というのも街まで800円くらいとのことなので、どこで降りるか分からないバスより、タクシーの方が速やかに安全に移動できると思ったから。数百円で時間を買う。
ちなみにバスでの移動であれば、プエルトバジャルタと同じようにフロントガラスに「CENTRO」と書かれているものに乗ればOK!
※お決まりのバスの乗り方はこちら→庶民の足バス。スペイン語圏で安全に目的地まで行く方法
バスの種類というか号数は「TUR」か「614」という番号のものがスムーズに街までいけるらしい。バス料金は8ペソ(50円ほど)
青年に見送られ僕らはタクシーに乗車した。