ご存知の方も多いはず。メキシコ、グアダラハラと言ったら「イダルゴ壁画」がもっとも有名だね。ぶっちゃけのぶっちゃけの話。前回の美術館で、お腹いっぱいになってたから、イダルゴはいいかな〜なんて思っていたけど、一生来ないかもしれないメキシコ、グアダラハラ。
そんな弱い心に鞭打って、イダルゴ見てきましたよ。ではどうぞ!
※前回のグアダラハラ芸術に完全にやられてしまった話は→こちらへどうぞ
その舞台は「ハリスコ州庁舎」にある!
イダルゴ壁画の舞台は、ハリスコ州庁舎と言うところにある。アルマス広場のカテドラルのすぐ近く。建物は、またガンダムのようなゴツい古代中世の建造物だ。
おー。でかい。ちなみに上に取り付けられているベルは未だに健在で、時を指すとベルが鳴り、何とも素晴らしいくダイナミックな空気感を演出する。
んで、入り口もまたゴツめ。
グアダラハラの建造物は素晴らしい。うまく表現できないけど、一種のテーマパークに近い。ディズニーランドなんかとリンクするんだよね。近づいてみればみるほど、その精巧さと美しさが垣間見れる。
中に入るとシンと静まり返る世界。こんなとこにイダルゴ壁画があるのかいささか不安になる。
庁舎というだけに中は重厚感があり、建築の精巧さが伝わってくる。
この建物内に巨大な壁画があるとは到底思えない様相。歩くたびに足音が地面を這い「コツコツ」と音を立てるくらい静か。人のいない静かな空間と外気とは違う、ひんやりした室温。
そんな中、徘徊するように建物内を彷徨う。
一階から二階に階段を登ろうとした時、まさかの発見。「ねえ、上見て!」
おー出た。
超巨大壁画。下半分がカメラにおさまらない。
えぐい。エグすぎるよ。
やはり拭えない過去があるのか、「憎悪」や「悲しみ」しか伝わってこない。それをこの巨大さで更に力強く表現している。
そもそもイダルゴとは何者なのか。
ミゲル・イダルゴ(Miguel Hidalgo、1753年5月8日–1811年7月30日)は、メキシコ独立運動における初期の指導者。独立闘争の途上で捕らえられ処刑された。「メキシコ独立の父」として評価される。彼の正式な名前はMiguel Gregorio Antonio Ignacio Hidalgo y Costilla Gallaga Mandarte Villaseñorであるが、通常はミゲル・イダルゴ(Miguel Hidalgo)やミゲル・イダルゴ・イ・コスティージャ(Miguel Hidalgo y Costilla)と短縮して呼ばれる。
とのこと。
メキシコ人からは革命家として崇められ、今の自分たちがいるのは彼のおかげという者もいる。とにかく、血塗られた過去の戦時中に民衆のために活動した人。
戒めの意味を込めて庁舎にこの壁画があるのか。とにかく時間を許す旅人はぜひ行ってみてほしい。何とも言えない雰囲気と迫力、そしてちょっとだけ切ない気持ちになる壁画でした。因みに入場無料だよ。
ハリスコ州庁舎のイダルゴ壁画(入場無料)
営業時間/月〜金 8:00〜19:00
定休日/土曜、日曜
グアダラハラ大聖堂
帰りにグアダラハラ大聖堂へ。
ここは中に入れてその美しさに定評がある場所。
見るからに歴史を感じる建築物。何度も言うけど、完全にディズニーランドのようなテーマパーク的な雰囲気を醸し出す。この中に入れるんだから、そりゃもう最高の贅沢だ。おまけにビールを毎日のようにいただいて、ほろ酔いの僕としては申し訳ないくらいウキウキするよ。
では実際の内装はと言うと、、、
この美しさ。
白を基調とした歴史ある塗装の中に七色のステンドガラス。外気とは違う明らかに神聖な空気。めちゃくちゃ綺麗だった。
僕はクリスチャンではないけれど、なぜか手を合わせたい気持ちになる。そのくらい静かで神聖な空気感の場所。また、光の射さり方が美しくしばらく、ボーっと眺めてた。
とその時!感じる強い視線。
めっちゃ見てる。。
何で??ま、可愛いからいいけど。東洋人が珍しいんかね。とにかく、ぜひともカテドラルには行ってみてね。もちろん入場無料。ミサ中はお静かに。
グアダラハラ大聖堂の場所
グアダラハラのアルマス広場
数日過ごしたグアダラハラ。見所が少ないと酷評の多かった街だったけど、僕としては素晴らしいの一点張りだった。というのもアートに対しての距離感がとても近く、その辺にあらゆる美術館的なものが溢れてる。
思うのはユニークさの中に、あらゆる要素が含まれている。
一番感じるの植民地時代の悲しき過去を表現しているもの。更には宇宙人の存在を信じているからか。宇宙を連想させる銅像や絵画がやたらと多い。
そして現代アートのオンパレード。
大満足の街グアダラハラ。
アルマス広場でギターを爪弾いてふと思った。
移動しよう。次の街へ行こう!
てことでグアダラハラから次の町グアナファトへ。旅は始まったばかりだ。