出発!旅に行こう
出発の前の晩、友人たちが集まってくれて旅の送別会をしてくれた。
飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎで、これから旅に出る前夜とは思えないほどお酒を飲んだ。案の定、二日酔いのままバックパックの確認をした朝。緊張感と気だるい身体に20キロの荷物は最悪の相性だからオススメしないよ。
それでも、ガスの元栓と電気ブレーカーを確認して部屋に鍵をかけた時、「無事に帰ってこれますように」と言う気持ちと同時に、感じたことのない高揚感を感じた。「よし!行こう!」
成田空港までの格安ガイド→こちらから
今回、僕たちは主なルートは決めていなかった。その都度、行きたい場所にその時の気分でがテーマ。気に入った街があれば好きに期間を決めて滞在し、行きたい場所が決まったら移動しようってことで妻と話していたんだ。
そんな中、まず旅の最初に決めたのはメキシコ・プエルトバジャルタ。比較的、メキシコ内では治安が良いみたいだし、メキシコのちょうど左側に位置するから、国内を横断するには勝手がいいと判断した。
航路としては、アメリカン航空でアメリカのダラスを経由してプエルトバジャルタに入る。
スーパー飛行機嫌いだからね、僕は。このブログでもしつこいくらい、その話題が出てくると思うけど飽きずに宜しくお願いします。
昔はそんなことなかったんだ。鉄の塊が浮き上がることにロマンを感じたし、空港には「未来」を感じてむしろ好きだったけど、沖縄から羽田に帰る便で乱気流に合い、テーブルの飲み物が天井までふっ飛んだ経験を得てからダメになってしまった。
女の人が泣きわめくし、CAは慌ててシートベルト付けるし、その画を今でも鮮明に覚えている。トラウマってやつだと思います。この時も、その事を思い出しながら、ふと隣をみると妻が映画観て泣いている。
これが、我が家のバランスで、彼女の方が腹が据わっていて大雑把で部屋の掃除ができない。
夫婦って面白いよね。相手の自然な人間性になぜか勇気つけられたりするもので。
この時、この顔を横目で観ながら異様な安堵感が生まれたのは事実。ありがとうございます。
そんなこんなで数時間。飛行機への恐怖心も安定して熟睡してたら、ムツミに「西くん観て!」って言って起こされた。
同時に目に飛び込んできた景色は、僕を一気に少年に戻してくれた。
窓ガラスに、おでこへばり付けてずーと観てたよ。アメリカの上空だけどどの辺りなんだろう?日本を出発してから10時間以上は経った後だと思う。とにかく美しくて、まるで模型のようだった。
丁度、日付変更線の境界だったのか変わりゆく日の光が幻想的で「旅に出てよかった」って強く思った瞬間第1号。
この後、何度もそう思う瞬間は訪れるわけだけど、この時の感覚は後にも先にもこの時だけのもの。
思うのは、味や匂いなんかの記憶は以外と忘れやすいけど、感覚?と言うか感情なんかは、以外と胸の奥に眠っているものだと思う。写真や記録した画があると尚の事、当時の感情を蘇らせれる。
アメリカ大陸に入ってから、こんな景色が長い事続く。頭に浮かぶのは「いつか必ずアメリカも旅したいな、、、」と言う気持ち。欲が出る。この欲を大切に、情熱へと変える。いくつになってもこの作業を自然にできるように生きていたい。
そんなこんなでダラスに到着。あたり一面、アメリカン航空の飛行機だらけ。さて、プエルトバジャルタへの便に乗り換えます。
ダラス空港。ESTAと手荷物
ご存知の方も多いと思うけど、アメリカにはESTAというものがある。これを事前申請しておく事で煩わしい入国審査を、自動入国審査機を使ってスムーズに行う事ができる。必ず、アメリカを経由する場合は申請処理を日本にいる間に行おう。
手続きはインターネット上で完結してしまうので非常に簡単。
ESTAって何?登録などは→こちら
ダラスでは、日本語訳のついたAPC(自動入国審査機)が整備されている。さらに空港スタッフが数名、対応にあたっているので英語の分からない僕でも、そう難しさを感じなかった。
ダラス空港に着いたらすでに日本が遠く離れた気になるはず。匂いと温度が全く違う事を肌が感じる。
後は荷物。
海外旅行でよく起こるとされるロストバケージ。旅の最初からこんな不運に見舞われたらたまったもんじゃない。
唯一、日本語の通じる成田空港で荷物の運搬に対して念を押しておく事。また、その時あるシールをもらうのでパスポートに貼り付けよう。
これはトランジット時に次の空港まで荷物を運んでくれる約束になっているという、言わば証明書。
成田で発行されない場合は問い合わせる事。
要点をまとめると、、、
①ESTAは事前に日本で申請しておく事。
②荷物の最終的な行き先、トランジット時の行方などは成田でしっかり確認する事。その際、荷物受け渡しシールを忘れずもらおう。
メキシコ、プエルトバジャルタ到着!
やっとこさダラスに到着して、一息つくまもなく乗り換えの便へ急ぐ。
ダラスからプエルトバジャルタまでは、約二時間半〜三時間のフライト。東京からダラスまで約12時間のフライトだったけど、不思議と疲労感はなかった。というのも、これから数ヶ月の旅で起こる事に、胸が高鳴り妄想ばかりして気持ちがふわふわしてたんだ。
環境が変わる事で一気に意識レベルが上がり脳が冴える。様々な事を見る余裕ができる。
プエルトバジャルタへ向かう飛行機の中からも、また圧倒される景色が広っがていく。
恐竜の背骨みたいで、地面に何か埋まっているような感じに見えた。まさか、行きの飛行機でここまでテンション上げてもらえるとは、、笑
プエルトバジャルタまでは、恐竜山脈が様々な形で惜しみなく絶景を見せてくれる。アメリカ大陸ってすごいね。こういう山脈群は日本にはないし過去見た事がなかった。そんな景色が、これから起こる「新しい出来事」とリンクして自然と笑みがこぼれる。
妻とキャッキャッやってると、ザ・チーフ的なCAが「はい、これ」みたいな感じで渡してきた税関申告書と入出国カード。
渡された紙を無言で妻に渡すと、無言で渡し返してくる。「やるしかねぇ,,,」
「メキシコ 出入国カード 書き方」で検索すると、ものすごい数の記入情報が出てくるので、ここでは割愛します。
必要なのはそのページをスクリーンショットしておくか、コピーしておくと安心で簡単に終わらせれる。
そんなこんなで二時間半。
シーベルト着用サインが点灯して着陸態勢へ入ったアメリカン航空 AA353便。
さっきまでの、穏やかな気持ちは一変し「頼むよ機長ぉ」という気持ちと、手汗まみれで掴む妻の手。
下降する飛行機から見える海とプエルトバジャルタの港町は、太陽に照らされてとても綺麗に見えた。
とうとう旅の第1カ国目、プエルトバジャルタへ僕らは到着したんだ。